課題解決事例
モリブデンの接合を大気中で実現、設備コスト1/10以下とタクト短縮
| 対象ワーク | モリブデンパイプ |
| 用途 | 丸棒突合せ |
| 従来の工法 | 真空電子ビーム溶接、真空レーザー溶接 |
| バット溶接機の種類 | アプセットバット溶接機 |
| 導入機種 | FA-50DGS |
| 導入効果 | 設備の小型化、導入コスト低減、溶接タクトタイム短縮 |
お客様の課題
モリブデンをはじめとする高融点金属は、高温下で酸化しやすいという性質があるため、大気中でのアーク溶接では健全な接合部を得ることができません。そのため、真空電子ビーム溶接や真空レーザー溶接といった、真空環境を前提とした工法で接合を行っていました。
しかしこれらは大掛かりで高価な設備であり、導入コスト・設置スペースの両面が大きな負担となっていました。また、接合のたびに真空チャンバー内を真空引きする時間が必要なうえ、ビーム溶接そのものにも時間がかかるため、生産タクトが伸びてしまうという問題もあり、改善が必要でした。
提案・導入効果
高融点金属の接合が可能なバット溶接機:FA-50DGS型を提案させて頂きました。
バット溶接は、ワーク同士を突き合わせながら高速通電加熱を行う工法です。このバット溶接特有の特殊な環境が接合界面を短時間で高温真空状態にするため、従来は真空チャンバー内などでしか実現できなかった接合を、一般大気中で実現することができます。真空設備が不要になることで設備の小型化と低価格化が可能となり、従来工法と比較して1/10以下のコストダウンが可能です。
また、接合時間はわずか数秒で完了します。真空引きの待ち時間が発生しないため、1本あたりのタクトを大幅に短縮できます。設備が小型であることから設置場所を固定する必要がなく、移動させての使用も可能です。
この接合方法はモリブデン以外にタングステンでも実用可能であり、タンタルなど他の高融点金属への応用も期待できます。
バット溶接機ソリューションナビを運営する東京新電機は、コンタマシン用バット溶接機の国内シェア100%を誇る専門メーカーです。高融点金属の接合に際し、お悩みをお持ちの皆様、お気軽にご相談ください。