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フラッシュバット溶接後のバリ取りと後処理|仕上げ工程の重要性と方法を解説

フラッシュバット溶接は優れた接合品質を持つ工法ですが、溶接が完了した後には「バリ取り」と「後処理」という工程が発生します。これらを適切に行うことで、製品の寸法精度・外観品質・機械的強度を確保することができます。本コラムでは、溶接後の後処理工程について解説します。

フラッシュバット溶接でバリが発生する理由

フラッシュバット溶接では、加圧工程で接合面の溶融金属が押し出されることにより、溶接部の周囲にバリが形成されます。このバリの発生は、接合面の不純物が外部へ排出された結果であり、品質の高い溶接が行われた証でもあります。しかし、製品として使用するには除去が必要です。

バリ取りの方法

バリ取りの方法は、ワークの形状や要求精度によって選択します。

グラインダーによる手動仕上げ

少量生産や複雑形状のワークに適しています。柔軟に対応できますが、仕上がりの均一性が作業者のスキルに依存します。

専用トリミング装置の活用

量産現場では、溶接直後にトリミング装置でバリを除去するのが一般的です。バリが熱を持っているうちに機械的に切断することで、後工程の加工量を大幅に削減できます。溶接機と一体化した自動ラインへの組み込みも可能です。

後処理①:熱処理(焼鈍)

フラッシュバット溶接後の溶接部には、急熱・急冷による残留応力や金属組織の硬化が生じることがあります。特に高炭素鋼・ばね鋼などでは、溶接後に焼鈍を行うことで溶接部の靭性を回復させ、使用中の破損リスクを低減できます。焼鈍機能を内蔵した溶接機であれば、溶接直後にその場で熱処理を完了させることも可能です。

後処理②:寸法・形状の矯正

アプセットによって接合部がわずかに変形したり、軸ずれが生じたりする場合があります。要求精度の高い製品では、バリ取り後にプレスやローラーを用いた矯正工程を設けることで、寸法精度を確保します。

自動化ラインへの組み込み

量産現場では、溶接→バリ取り→熱処理→矯正(必ずしも左記の工程には限りません)の各工程を自動ラインとして一体構築することで、品質の安定化と省人化を同時に実現できます。東京新電機では、後処理工程を含めた自動バット溶接ラインの設計・構築にも対応しており、溶接工程全体をトータルでご提案しています。

フラッシュバット溶接機のことなら当社にご相談ください

フラッシュバット溶接の最終的な品質は、溶接工程だけでなく、バリ取り・熱処理・矯正といった後処理の精度にも大きく左右されます。「溶接後の後処理をどう組み込めばよいかわからない」「後処理まで含めて自動化したい」といったご要望がある方は、ぜひ東京新電機にご相談ください。

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