課題解決事例
ファイバードラム用バンドリング 溶接時間の短縮とランニングコスト低減
対象ワーク | ファイバードラム |
用途 | 帯鋼突合せ |
従来の工法 | TIG溶接 |
バット溶接機の種類 | フラッシュバット溶接機 |
導入機種 | FA-50 |
導入効果 | ランニングコスト低減、溶接タクト短縮 |
お客様の課題
亜鉛メッキ鋼板であるファイバードラムの口金用バンドリングの接合について、バット溶接機を提案・導入した事例になります。従来はTIG溶接にて接合を行っていましたが、以下の問題がありました。
①バンドリングの接合後にフォーミングが必要であり、溶接強度が求められるため、板の端まで完全に溶接される必要がある。TIG溶接にて完全溶接を行う場合は、エンドタブが必要になるため溶接完了までの時間が長くなる。
②強度が必要だが、アーク溶接の特性上、強度にばらつきが出やすく安定しにくい。
③エンドタブについては接合後に排除する必要があるため、歩留まりが悪化する。
バット溶接により①~③の問題を解決できる可能性があり、当社にご相談頂きました。
提案・導入効果
仕様をヒアリングし、フラッシュバット溶接機により接合することを提案し、導入しました。
フラッシュバット溶接機による接合では、エンドタブなどの副資材を用いないため、5秒以下で高品質な溶接が可能となります。接合後はバリ取りが必要になりますが、TIG溶接でも圧延ローラにより仕上げ加工を行うため、トータルの作業時間を削減することができました。
また、エンドタブを用いないために歩留まりが向上し、さらに、アルゴンガスやタングステン電極などの消耗品も不要となったため、ランニングコストの低減も実現しています。
溶接強度のばらつきも問題になっていましたが、バット溶接では、安定的に母材強度同等の接合実現することができました。
バット溶接機ソリューションナビを運営する東京新電機では、フラッシュバット溶接機を用いた工法変換により、コストダウンや高品質化を実現した事例を多数持ちます。溶接に課題をお持ちの皆様、お気軽に当社にご相談ください。
導入したバット溶接機
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